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共同通信
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【ワシントン共同】米国防総省のカービー報道官は9日の記者会見で、アフガニスタンで反政府武装勢力タリバンが大攻勢により支配地域を拡大していることについて「事態は間違った方向に進んでいる」として「深刻な懸念」を表明した。空爆によるアフガン政府軍支援は続けるが、駐留米軍撤退を8月末までに完了させる計画に変更はないとも強調した。
タリバンは4月下旬の米軍撤退開始後に各地で攻勢をかけ、最近になって急速に支配地を拡大。9日までに6州の州都を制圧した。カービー氏は「アフガン政府軍は空軍など十分な戦力を備えている」と繰り返し、タリバンと戦うのは政府軍だと訴えた。