クオモ氏の政治資金1800万ドル
その行方に飛び交う憶測
辞任するニューヨーク州クオモ知事の1800万ドルの政治資金を巡り憶測が飛び交っている。12日、ニューヨークタイムズが伝えた。
クオモ氏は最近まで来年の知事選挙出馬に意欲的で、今年も200万ドルを集めている。1800万ドルは引退する知事の政治資金としては史上最高額。ホークル次期知事が集めた政治資金の10倍だ。州の規則で、車の購入や家の賃貸などに流用することは禁じられている。ただし、弁護士費用にある程度使うことはできる。実際、個人で雇ったリタ・グラビン弁護士に、この7月までに28万5000ドルを政治資金から捻出している。
政界復帰はどうか。連邦政府やニューヨーク市の選挙は規制が厳しいため手が届きそうもない。そうなるとどうしてもニューヨーク州政界だ。イメージ改善や出馬のための地方巡回などに使うことは可能。広告を作成し復帰の可能性を探ることもできる。復帰がかなわない場合は、他の候補者や政党に献金して州の政治を裏で操るという方法もある。ただ、相手が受け取るかは別問題だ。
同じく不祥事で辞任したシュナイダーマン元司法長官は850万ドルの政治資金のうち170万ドルを返却した。クオモ氏の政治活動関係者は献金者から返却の求めはないとしている。政治資金の担当者はコメントの求めに応じていない。
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