タリバン進撃、首都に焦点

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共同通信
12日、アフガニスタン東部ガズニ州で活動するタリバン戦闘員(AP=共同)

 【カブール、ワシントン共同】ロイター通信は13日、アフガニスタンの反政府武装勢力タリバンが南部ヘルマンド州の州都ラシュカルガーを制圧したと伝えた。発祥の地カンダハル州の州都など第2、第3の都市も掌握し、首都カブールの攻防が今後の焦点となる。月末の駐留米軍撤退を控え、バイデン米政権とアフガン政府は停戦交渉を試みるが、タリバンは拒否。初の州都制圧から1週間。情勢は急展開し、制御不能だ。

 ロイターによると、アフガンの警察当局者は2週間の戦闘の末、タリバンがラシュカルガーを支配下に置いたと認めた。これまでに制したのは全34州都のうち14州都となった。