ピュア・エステティーク・コラム
PURESTHETIQUE COLUMN
美容家によるスキンケアのおはなし
VOL.13
「ムダ毛処理・脱毛の全て(8)」
前回に続きレーザー・IPL脱毛についてお話ししてます。
日本で多く使用されているアレックスやダイオードレーザー、又はエステで使用されているIPLというシステムは、基本的に白人の肌用に開発されたもので、色素が濃いエリアには火傷を起こしがちという問題があります。日焼けしていないお肌でないと施術が受けられませんが、ビキニエリアの場合、粘膜に近いほど色素が濃くなりがちなので、こういったシステムですと出力をかなり下げるか、色素の濃いエリアだけ避けることになり、VIOといっても、一部の毛が残ってしまうのはこのせいです。
幅広い肌の色に対応したヤグレーザー(1064nm)というシステムですと、色素が濃くても細かいエリアまで施術が可能で、キレイな仕上がりになります。日本ではなかなか見つからないシステムなので、アメリカに居るうちにケアされてみてはいかがでしょう。
<その他の効果は?>
●臭いの原因となるアポクリン腺が毛根と繋がっているため、毛根を破壊するとアポクリン腺もダメージを受け発汗が抑えられ、ワキガなどの臭いの症状が軽減します(個人差あり)。
●ワックスなどが原因でできた毛詰まりを治してくれます。
●毛が抜け落ちる際に、毛穴に詰まった汚れ(ブラックヘッズ)も同時に抜け落ちて、ディープクレンジング効果があります。
●コラーゲンが活性され、肌のハリがよくなります。
●赤み、炎症、吹き出物などを鎮静し、循環がよくなった肌は本来の健康的なお肌の透明感を出し、くすみのないお肌にトーンアップして見えます。
●上記の性質から、顔のレーザー脱毛は、様々なフェイシャル効果があり、アメリカ式フェイシャルの無理なエクストラクション(毛穴汚れの押し出し)で、肌が荒れてしまう方や痛みが苦手な方に喜ばれています。
次号(8/20号)に続く
グラファム恵子
5番街エンパイアステート前、ホリスティックケアとレーザーのエステサロン「PURESTHETIQUE」オーナー。15年のファッション業界を経て、13年前に美容業界に転身。NY在住33年目。