パンデミックでNYを離れた人の数は
国勢調査の数字が示していないこと
最新の国勢調査は、ニューヨーク市の人口が過去10年間で大きく増加したことを示している。しかし調査結果には、新型コロナウイルスによるパンデミックでニューヨークから流出した人の数は表れていない。15日、ABC7が報じた。
米国郵政公社のデータを分析、市外に住所を移した人の数を調査したところ、2020年にニューヨーク市を離れた人は32万人で、前年より237%増加している。また、今年はこれまでに10万人以上が住所変更フォームを提出しており、例年の2倍以上の数になるという。
「一時的なつもりで飛行機に乗ったが、それがそのまま現在の生活になった」とキャシー・マデンさんは話す。パンデミックが始まってすぐにニューヨーク市を離れ、ボーイフレンドと共にフロリダ州タンパに移った。現在は新しいアパートを手に入れ、婚約、犬を飼い、新生活をスタートさせている。「生活は垂直から水平へと変わった」というマデンさん。「ニューヨークのアパートのように垂直的な生活様式に戻るのは難しい。今の私たちには以前よりはるかに広いスペースがあり、すべての物価が非常に安い」と語った。
国勢調査によると、ニューヨーク市の人口は2010年の817万人から、2020年には880万人へと急増しているが、その数字は、市外へ移動する人の数によって相殺される可能性があるという。
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