外相、核合意復帰を要請

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共同通信
イランのライシ大統領(右)と会談する茂木外相=22日、テヘラン(外務省提供)

 茂木敏充外相は22日、訪問先のイランの首都テヘランで反米保守強硬派のライシ大統領と会談し、核合意への早期復帰を働き掛けた。ライシ師は核合意を離脱して制裁を強化した米国を非難し、米制裁により日本の銀行で凍結されているイラン関連資産の解除を要求した。両氏は日イランの伝統的な友好関係の強化で一致した。今月就任したライシ師が主要国の閣僚と対面で会談するのは初めて。

 イラン大統領府によると、ライシ師はイスラム主義組織タリバンが実権を掌握した隣国アフガニスタンからの駐留米軍の撤退について「米国の存在が地域に脅威をもたらしてきた。米国は過ちを認めた」と述べた。