クオモ知事の辞任発効、本日
3期10年の長期政権に幕
アンドリュー・クオモ氏のニューヨーク州知事最終日となった23日、「さよなら会見」が開かれた。同日、ニューヨーク・タイムズが伝えた。
今月3日、ニューヨーク州のジェームズ司法長官が11人の女性に対するセクハラを認定する報告書を発表。辞任を求める声が高まり、クオモ氏は10日に辞意を表明していた。
事前に収録された「さよなら会見」の中でクオモ氏は、ジェームズ氏の報告書を「政治的かんしゃく玉」と批判。「政治的圧力とメディアの狂乱」で辞任せざるを得なくなったと釈明した。「事実は常に最後には明らかになる」とも話した。
クオモ氏は2011年にニューヨーク州知事に就任。3期10年の長期政権に幕が下りることになる。任期中はグリーンエネルギー政策や最低賃金引き上げなどを推進する一方、「警官予算を削減せよ」の声には耳を貸さず、ビジネスを擁護して中道的な立場も取った。コロナ禍ではマスク着用やワクチン接種を強力に推進した。
24日午前0時1分、ホークル副知事が宣誓を行い、同州初の女性知事が誕生する。クオモ氏の今後について、メリッサ・デローザ元最高顧問は「家族と過ごすのを楽しみにしている。再度立候補するつもりはない」と話す。ただ1800万ドルという巨額の政治資金を持って辞任するクオモ氏の真意は不明。当面は、妹の暮らすウエストチェスター郡に住むと見られている。
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