ブースター、6カ月後の見通し
バイデン政権、当初計画を前倒し
新型コロナウイルスワクチンの3回目の追加接種(ブースター接種)を巡り、バイデン政権が既に公表済みの「2回目の接種終了から8カ月後」とする計画を前倒しして、6カ月後とする可能性が高いことが分かった。ウォール・ストリート・ジャーナルが26日、関係者の話として伝えた。
関係者によれば、米国で承認されているファイザー製とモデルナ製、1回接種のジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)製についてのブースター承認は9月中旬に予定されているという。バイデン政権は、ブースターに必要な供給量としてファイザー製とモデルナ製の計10億回分を確保したとしている。
ファイザーは25日、3回目のワクチン投与でより強力な免疫が生成され、ウイルスに対する防御力が向上することを示す追加データを関係当局に提出したと発表した。米食品医薬品局(FDA)は23日、ファイザー製のワクチンを正式に承認。これを受け、バイデン政権は米国内で60%を超えた接種率を押し上げることができると期待している。
ブースター接種は、全米に8万カ所ある薬局などで行われる見通し。ブースター接種が始まるには、FDAによる承認と米疾病対策センター(CDC)の専門家会合による推奨が必要となる。医療従事者をはじめ、65歳以上の高齢者らが優先的に3回目の追加接種を受ける流れになるとみられる。
→ 最新のニュース一覧はこちら←