米軍、アフガン撤退完了

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共同通信
米国防総省での記者会見でテレビ画面を通じて話す米中央軍のマッケンジー司令官。左は国防総省のカービー報道官=30日、ワシントン(AP=共同)

 【ワシントン共同】アフガニスタン駐留米軍は30日、撤退を完了した。米中央軍が発表した。2001年の米中枢同時テロを機に始まった駐留は約20年に及んだ。撤退開始による混乱の中、同時テロ後に政権を失ったイスラム主義組織タリバンが復権。過激派組織「イスラム国」(IS)系勢力の「ISホラサン州」によるとみられる自爆テロを招いた。アフガンが再び「テロの温床」となる懸念も残る。

 タリバンの報道官は30日、中東の衛星テレビ、アルジャジーラに「米兵が去り、われわれの国は完全に独立した」と主張。米中央軍司令官は、退避作戦で約12万3千人を出国させたと明らかにした。

輸送機に収納される米軍のヘリコプター=28日、カブール(米国防総省提供・AP=共同)