「優秀な応募者がいない」
失業給付終えても労働力不足
失業率が10.5%に上るニューヨーク市。約63%が労働者の雇用に苦労していることがニューヨーク連邦準備銀行による8月の調査で明らかになった。回答した州内のビジネスリーダーが最大の理由として挙げたのは「優秀な応募者がいない」というもの。ゴッサミストが6日、伝えた。
これまでに少なくとも80万人のニューヨーク市民が連邦政府からの失業給付期間を終えた。民間チーフエコノミストによると、他州のデータを見る限り、雇用する側は引き続き労働力不足に直面している。6月から7月にかけて、26州が失業給付金の支給を停止したものの、状況が改善することはなかった。
ブルックリン区のバーオーナー、メーガン・リッカーソンさんは5月、市がバーやレストランの屋内飲食規制を解除した際、従業員を再雇用しようとした。「キッチンに2人、他に皿洗いなどの人が必要だった」として広告を出し、窓に募集の張り紙をした。ただ、何人もの採用希望者が落ちたほか、新しいバーテンダーは予告なしに辞めたという。
チーズケーキで有名なレストラン「ジュニアーズ」のオーナー、アラン・ローゼンさんは、タイムズスクエアやブルックリン区の市内3店舗で従業員約200人の補充を考えている。「ここ3~5週間で多くの人が集まってきた」と指摘。公立学校再開で、多くの親が仕事を見つけられるだろうと楽観視する。
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