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共同通信
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【マニラ共同】国際刑事裁判所(ICC、本部オランダ・ハーグ)は15日、フィリピンのドゥテルテ政権が進めた「麻薬戦争」に絡む、麻薬犯罪容疑者の超法規的殺害が「人道に対する罪」に当たる疑いがあるとして、正式捜査を承認したと発表した。主任検察官から申請を受けたICC予審判事部が審理していた。
予審判事部は「麻薬戦争」について、国策に基づいて民間人への広範かつ組織的な攻撃が行われていた可能性があるとして「合法的な法律執行活動には見えない」と強調し「捜査に入る合理的な根拠がある」とした。
ICCは告発を受けて予備調査を開始。ドゥテルテ氏が反発してICCを脱退した。