ホークル知事、中絶権利保護へ
テキサス州法「米国女性を危険に追いやる」
ニューヨーク州のホークル知事は13日、人工妊娠中絶を厳しく規制するテキサス州法が今月から施行されたことを受け、中絶を望む人の権利保護などを柱とする新たな施策を発表した。amニューヨークが同日、伝えた。
心拍が確認された胎児を対象とし、近親相姦や暴行による妊娠中絶も例外ではないテキサス州法を巡っては、バイデン大統領が「憲法上の権利を侵害しているのは明らかだ」と批判。ホークル氏も「『テキサスの茶番劇』と呼ばれている。米国の女性を危険な立場に追いやっている」と非難した。
ホークル氏は会見で、ニューヨークを「抑圧に苦しむ人々のための安全な港」と指摘。その象徴として、自由の女神を引き合いに出した。施策として、中絶を希望する女性が自分の権利を確実に認識することを目的とした広報キャンペーンを始めるよう、州の関係機関に指示。中絶を実施する医療機関向けに、法的権利に関するガイダンスを作成していると述べた。オンライン遠隔医療を通じた薬による中絶を合法化する意向も示した。
「私たちは、ニューヨーク州の患者や、ここを訪れる人たちに、自分たちの権利を知ってもらいたい」と強調したホークル氏。「自分の権利を知らなければ、その権利を持っていないのと同じことになる」とも述べた。
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