宗教上免除主張で、義務化停止 NY州のワクチン接種、仮処分

 

 

宗教上免除主張で、義務化停止

NY州のワクチン接種、仮処分

 

 

 新型コロナウイルスのワクチンを巡り、宗教上の理由から接種に反対するカトリックとバプテストの医療関係者17人がニューヨーク州を相手に義務化の差し止めを求めた訴訟で、司法当局は14日、医療従事者が宗教上の免除を主張した場合は義務化を一時的に停止するとの仮処分命令を出した。CNNが15日、報じた。

 訴状によると、原告は医師9人と看護師5人のほか、リハビリテーション・セラピストら。ニューヨーク州が求めた接種義務化を「違憲で非合法だ」と主張。「義務化は、恐怖と不合理な雰囲気の中でなされた決定だ」とも指摘している。17人は、州全体における義務化の一時的な差し止め命令を要求。その上で、永続的な差し止め命令を求めている。

 原告17人が訴えたのは、ホークル知事をはじめ州司法長官と州保健局長官。ホークル氏の知事室はCNNに対し「係争中の訴訟については、コメントできない」と述べるにとどめた。

 接種義務化に関する議論はここにきて活発化。医療関係者や多くの政府関係者は、米国民を守り、コロナウイルスの拡散を遅らせるためにもワクチンの接種は必要な措置だとの見解を表明している。ローマ教皇フランシスコも「自分の命だけでなく、他の人の命にも関わることであり、道徳的な選択だ」と宣言している。ワクチン接種に反対の立場を示す主要な宗教団体は今のところないという。

 


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