グーグル、オフィスビル購入
ハドソン・スクエアに21億ドル
アルファベット傘下のグーグルはマンハッタンのオフィスビルを21億ドルで購入すると発表した。コロナ蔓延が始まって以来最も高額な不動産取引として注目されている。21日、ウォール・ストリート・ジャーナルが報じた。
このビルはハドソン・スクエアのウォーターフロントにある。広さは130万平方フィート。すでに賃貸しており、2022年第1四半期に購入権を行使するという。オフィスビルは全米各地で空室率が高まっており、先行きを懸念する見方が支配的だった。ところが8月のオフィス賃貸契約はミッドタウンで前月の2倍になった。
家賃の希望価格は2017年並みと手頃。グーグルだけでなく、フェイスブック、アップル、アマゾンといったハイテク企業が各地でオフィススペースを拡張している。
投資顧問会社ブルックフィールド・アセット・マネジメントの不動産責任者、ブライアン・キングストン氏は「20%が在宅勤務としても、事業拡大から80%の従業員は働く場所が必要となる」と分析している。グーグルの購入は長期戦略的にマンハッタンのオフィスを重要視しているということを裏付けている。同社は賃貸より購入を選好する傾向があり、18年にもチェルシー・マーケットビルを購入。6月30日現在で559億ドル相当の土地や建物を所有している。
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