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共同通信
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【ワシントン共同】米国で警察官の暴力により命を落とした市民の数が政府統計の倍以上に上るとの推計を、米ワシントン大などの研究チームが9月30日、英医学誌ランセットに発表した。黒人の死亡率は白人の約3.5倍だった。「ブラック・ライブズ・マター(黒人の命も大事だ)」など人種差別反対運動が注目を集めるが「信頼できるデータがなければ問題の深刻さは十分に伝わらない」と訴えた。
原因として、警察組織に所属していることの多い検視官から、警察官の暴力が死因だとする報告が上がりにくいことを挙げた。