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共同通信
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【プリンストン(米ニュージャージー州)共同=井口雄一郎】今年のノーベル物理学賞に決まった真鍋淑郎・米プリンストン大上席研究員(90)が5日、大学で記者会見し、現在の地球温暖化だけでなく1千万年先という未来を見据え「気候がどうなるか気になる」と語り、飽くなき探究心をのぞかせた。日本の科学界については「好奇心に基づく研究が少なくなってきているのではないか」と懸念。「科学者が政治に対して効果的に助言する米国のように、両者がもっと意思疎通すべきではないか」と語った。
また、「研究を駆動したのは好奇心。最も面白い研究は好奇心によって行われたものだ」と強調した。