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共同通信
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【パリ共同】フランスのカトリック教会で、未成年者らに対する性的虐待を調査してきた独立委員会は5日、報告書を教会側に提出した。虐待した聖職者らは1950年以降で少なくとも約3千人との推定が明らかにされ、被害者も多数に上ると見込まれている。
カトリック聖職者による未成年者らへの性的虐待は世界各国で近年明らかになり、ローマ教皇庁(バチカン)も対策に乗り出しているが、フランスでの全国的な実態調査は初めて。被害の深刻さは社会に大きな衝撃を広げそうだ。
独立調査委はフランスの司教団体と信徒団体が、事実究明と教会の信頼回復を図ろうと2018年11月に設置を決めた。