NYの医療機関、1400人を解雇
州最大、ワクチン接種拒否で
ニューヨーク州最大の医療機関、ノースウェル・ヘルスは4日、新型コロナウイルスのワクチン接種を拒否したため、全体の2%弱にあたる1400人の職員を解雇したことを明らかにした。NY州が病院や介護施設で働く65万人以上の職員に対し、ワクチン接種を義務付けていることを踏まえた措置とみられる。
4日付けのニューヨーク・タイムズによると、ノースウェルは7万6千人以上の職員を抱えている。発表した声明では、すべての職員にワクチンを接種する意向を示した上で「すべての病院で卓越した医療を提供し、(医療活動を)中断することなく、すべての施設を完全に稼働させることが可能だ」と指摘。「医療の継続性を維持し、患者の安全性が損なわれないようにしていく」とも述べている。
これに対し、先週大学病院での職を解雇された看護師のジョン・トリンチーノさんは「ワクチン接種の義務付けは、市民の自由を侵害するものだ。ワクチン接種を受ける予定はない。患者へのケアが悪くなるばかりで、ただうんざりしている」と不平を漏らしている。
解雇された職員は30日間にわたり、復職のための面接を受ける機会があり「目的はワクチンを接種することであって、解雇することではない」(ノースウェル関係者)としている。空席となったポジションについても、求人を募っているという。
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