水管橋崩落、5日ぶり送水

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共同通信
仮の管に送水を開始し、異常がないか確認する和歌山市の職員ら=8日午後10時43分、和歌山市

 和歌山市で紀の川に架かる「水管橋」と呼ばれる送水管の一部が崩落し約6万戸が断水している問題で、市は8日夜、仮の管の設置を終え、5日ぶりに送水を再開した。断水地域の施設や住宅では数時間経過した後、順次、水道が使えるが、市は地域全体に行き届く時間を早めたいとして、9日朝以降の使用を呼び掛ける。ただ濁り水が混入する恐れがあり、同日中は飲料水として用いないよう促している。

 市によると、水管橋は送水管と一体構造のアーチ橋で、川の南岸近くの浄水場から北岸に延びる全長546メートル。断水地域は川の北側で約13万8千人の生活に影響している。

一部が崩落した「水管橋」に並行する県道の橋に設置された仮の管=8日夜、和歌山市