デブラシオ市長に職権乱用の疑い
「NYPDを個人的に使用」と市調査局
デブラシオ市長に職権乱用の疑いがでてきた。7日ニューヨーク・タイムズが報じた。
6日発表された市調査局の報告によると、娘を市長公邸に移動させるのにニューヨーク市警察(NYPD)の車両と警官を利用。イエール大学に通っていた息子の送り迎えに警官を使ったことも「7・8回」あり、卒業後はブルックリン区の職場までの通勤にも警察車両を使っていたという。
さらに、自らの大統領選挙運動に関する警備費用32万ドルを市に払い戻していなかった。兄を空港で出迎えるのにNYPDを使ったこともある。マーガレット・ガーネット局長は「公費の無駄遣い。違法と言えないまでも、倫理的に問題がある」と指摘している。非営利団体シチズンズ・ユニオンの責任者、ベッツィー・ゴットバウム氏は「公的リソースは公務のみに使われなければならない。市長は即刻払い戻すべきだ」と話している。
デブラシオ氏の任期はあと3カ月。知事選出馬の可能性を探っている折、この調査結果 は痛手だ。同氏は6日、この報告を「世間知らず」と批判。「父として夫として、家族の安全を第一に考え、アドバイスに従ったまで」と釈明している。NYPDによると、市長に対する脅迫は308件。そのうち家族に対するものは33件で、子供を標的としたものも14件あったという。
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