熱海土石流「責任論は語れない」

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共同通信
不動産管理会社を巡る構図

 静岡県熱海市で7月に発生した大規模土石流で、2011年まで起点の土地を所有し、不適切な盛り土をしたとされる不動産管理会社(清算、神奈川県小田原市)の元幹部(71)が9日までに共同通信の取材に応じ「発生原因が解明されていない。責任論はまだ語れない」と述べた。盛り土に関する手続きは部下の取締役に一任していたとし「詳細は分からないが、(熱海市などに対し)真摯に対応していたはずだ」とも話した。

 6日に小田原市にある元幹部の事務所で取材。土石流発生後、元幹部が対面取材に応じるのは初めて。

 元幹部は冒頭、「犠牲者に対してはご冥福をお祈りしたい」と語った。