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共同通信
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【ワシントン共同】国際通貨基金(IMF)の理事会は11日、世界銀行在籍時に報告書に記す中国の順位を不正操作した疑いがあるゲオルギエワIMF専務理事の続投支持を決めたと発表した。不正問題を受けて進退を含めた協議を続けてきたが、重大な関与を示す証拠はないと結論付けた。
理事会は「専務理事の指導力や職務を効果的に遂行する能力を信頼している」とする声明を公表した。トップ辞任は免れたが、国際金融システムの中核を担うIMFの信頼は大きく傷ついた。
関係者によると、不正問題に米国が強く反発した一方、欧州勢は続投を支持。IMFの理事会で協議を続けていた。