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共同通信
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【酒泉共同】中国国家統計局は14日、9月の工業品卸売物価指数(PPI)が前年同月比で10.7%上昇したと発表した。上昇率は前月から1.2ポイント拡大し、記録が確認できる1996年以降で過去最大となった。国内での電力不足深刻化を背景に、火力発電用の石炭採掘を中心としたエネルギー関連が跳ね上がった。
国際的な原材料価格の高騰による金属加工や化学関連の値上がりも続いた。
中国では石炭価格上昇や、脱炭素社会を目指してエネルギー消費量の抑制を進めた結果、石炭が不足し、停電が相次いでいる。中国政府は緊急増産を指示しているが、需給バランスの回復には時間がかかりそうだ。