感染歴ある人に接種は必要か?
イェール大岩崎氏「種類による」
NBAオーランド・マジックの中心選手、ジョナサン・アイザックが、新型コロナウイルスのワクチンを接種しないことを選択した理由を説明した際、数ヶ月前からくすぶっていた論争を提示した。コロナウイルスの感染歴がある人に、ワクチンが必要なのか否か。ニューヨーク・タイムズが12日、伝えた。
三重県伊賀市出身で、イェール大学医学部免疫生物学部門の岩崎明子教授は「自然感染の問題は、発症した病気の種類によって、非常に低い場合もあれば、高い場合もある」と指摘する。新型コロナウイルスに感染してから回復した人の多くは、仮に2回目に感染したとしても、比較的無症状で済むかもしれない。ただ、免疫力の強さなどは年齢や健康状態、初めて感染した時の程度などによって異なるとしている。
強い免疫を持つ人は、最大で1年間、再感染を免れる可能性があるという。とは言え、そうした人々でも、ワクチン接種をする必要がなくはないという。感染による免疫とワクチン接種による免疫を比較することは困難で、確立した研究は存在していない。
岩崎氏のチームが5月に発表した研究によれば、感染症の重症度の上昇に伴い、抗体のレベルが段階的に上昇することが示された。回復した人の約43%は、再感染を防ぐのに必要な中和抗体が検出されなかったとしている。
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