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共同通信
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日本大学医学部付属板橋病院(東京都板橋区)の建て替え工事を巡る背任事件で、日大理事の井ノ口忠男容疑者(64)が事業者選定の手続き開始前に、受注した都内の設計事務所側に他社の提案書を渡していたことが16日、関係者への取材で分かった。選定の実施要項案も事前に提供した疑いがあり、東京地検特捜部は設計事務所に便宜を図ったとみて詳しい経緯を調べている。
建て替え工事の設計契約は、井ノ口容疑者が取締役として実質的に支配していた関連会社「日本大学事業部」(世田谷区)が、日大から業務委託を受けて業者選定のプロポーザルを実施した。
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