NY港で巨大マグロ豊漁 「裏庭で一生に一度のチャンス」

 

 

NY港で巨大マグロ豊漁

「裏庭で一生に一度のチャンス」

 

ニューヨークの停泊場(写真はイメージ)=2016年撮影

 

 ニューヨーク港で巨大なクロマグロが豊漁だと釣り人の間で話題になっている。22日、NBCニューヨークが伝えた。

 数百ポンドの巨大マグロは通常、沖合100マイルまで出なければ釣ることはできない。「それが数マイルの裏庭で狙える」と語るのはリチャード・コロンボさん。ブルックリンのシープヘッドベイでチャーター船会社を運営している。「一生に一度のチャンス。全米から客が訪れて、20隻あれば20隻全て借り出される」と話している。

 釣り人からは「船に乗って2分もしないうちに針にかかった」「岸から3マイルのところでマグロの大物を仕留めたのは生まれてはじめて」といった声が聞かれる。

 これは、餌となるバンカーフィッシュ(ニシン科メンハーデン)が保護されているのが理由のようだ。クオモ前知事はバンカーフィッシュを引き網で捕獲することを禁じる法案に署名している。マグロは乱獲などで減少傾向。世界的に規制が強化されている。それでも需要は衰えず、取引高は毎年420億ドル以上。2019年には612ポンドのクロマグロが東京の市場で300万ドルの高値を付けた。

 さて、ニューヨーク港のクロマグロだが、過去3週間姿を見せていない。釣り人や関係者は来シーズンも巨大マグロが戻ってくるよう祈っている。

 


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