スーダン軍、首相連行

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共同通信
25日、スーダンの首都ハルツームで、煙が漂う路上に集まる人たち(RASD SUDAN NETWORK提供、ロイター=共同)

 【カイロ共同】スーダン情報省は25日、ハムドク首相が「クーデター」への支持を拒否したため、軍部隊に連行されたと明らかにした。情報省によると、軍部隊は複数の閣僚や、統治評議会のメンバーらも拘束。政変の可能性が強まった。

 ハムドク氏は同日、部隊に自宅を包囲され、自宅軟禁下に置かれていた。軍部隊は首都ハルツーム近郊でテレビ局とラジオ局を襲い、従業員らを拘束。ハルツームではインターネットが遮断され、軍が通行を規制しているという。

 スーダンではバシル大統領による長期独裁が続いたが、19年に政権が崩壊。軍民共同でつくる統治評議会と暫定政府が民政移管を目指していた。