「内戦危機」と政変正当化

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共同通信
25日、スーダンの首都ハルツームで、旗を掲げるデモ参加者(ロイター=共同)

 【カイロ共同】軍がクーデターを起こしたスーダンの最高実力者、ブルハン元統治評議会議長(陸軍出身)は26日「国が内戦に向かう恐れがあった」と述べ、軍の行動は政情安定のために必要だったと改めて正当化した。拘束したハムドク首相はブルハン氏の自宅におり、健康状態に問題はないとも説明した。

 スーダンでは25日のクーデターから一夜明けた26日もデモ隊が抗議活動を続けた。民主化運動を主導してきた有力な市民団体は「軍の愚行」に徹底的な抵抗を呼び掛けており、事態収拾は見通せない。軍部隊との衝突が拡大し混乱が深まる恐れがある。

25日、スーダン・ハルツームで、軍のクーデターに抗議する人たち(AP=共同)