マクドナルド、メニュー価格引き上げへ
最大6%、コスト高を転嫁
マクドナルドは27日、賃金などのコスト高を理由に、メニュー価格を引き上げると発表した。 同日、ウォール・ストリート・ジャーナルが報じた。
同社は人手不足に悩まされており、今年になって賃金を少なくとも10%引き上げた。米国内での直営店では平均で15%の賃上げとなっている。それでも十分な人員を確保できず、コロナ蔓延の続く地域を中心に全米店舗の20%に当たる約3000カ所で再開できずにいる。原料や紙製品なども3.5〜4%上昇すると見られており、メニュー価格を昨年比で最大6%引き上げてコスト高を転嫁することにした。クリス・ケンプチンスキーCEOは「状況は多少早目に好転すると望んでおり、そうなると考えている」とコメントしている。
輸送費や燃料費、食品価格など、世界的に消費者価格が上昇。米国の消費者物価指数は9月、過去10年以上で最大の上げ幅を示した。スターバックコーヒーは人手不足対策のため、米国で時給を現在の14ドルから17ドルに上げる。勤続2年以上のバリスタには最大5%、勤続5年以上には最大10%の賃上げを用意している。チポトレ・メキシカン・グリル、デルタコ、チリズなどのファーストフードチェーンも最近メニュー価格を値上げすると発表している。
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