故盧泰愚大統領の「国家葬」挙行

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共同通信
30日、ソウル市内を移動する盧泰愚元大統領の遺体を乗せた車列(聯合=共同)

 【ソウル共同】韓国政府は30日、ソウルで、26日に死去した盧泰愚元大統領の葬儀を国葬に当たる「国家葬」として執り行った。1979年のクーデターの首謀者の一人である盧氏の礼遇には反対も強いが、政府は盧氏が南北相互不可侵などをうたう重要な一連の合意を91年に北朝鮮と締結し南北関係に寄与した功績を強調している。

 ただ韓国から「体制の保証」を取り付けようと応じた北朝鮮は、より大きな保証を米国から得ようと合意をほごにした。南北関係構築を対米戦略の一部としか見なさない姿勢はその後も変わらず、91年合意は皮肉なことに、韓国の役割の限界を示している。