拉致被害、めぐみさん思い44年

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共同通信
横田めぐみさんが拉致されてから44年になるのを前に、報道陣の取材に応じる母親の早紀江さん=9日、川崎市(代表撮影)

 1977年に中学1年の横田めぐみさん=失踪当時(13)=が新潟市内から北朝鮮に拉致され、15日で44年となった。母早紀江さん(85)が9日に川崎市の自宅マンションで報道陣の取材に応じ「連れて行かれたまま何も分からない。言葉に表せないほどの焦燥感だ」と声を絞り出すように語った。めぐみさんには「病気をしないで元気で、希望を持って待っていてほしい」と呼び掛けた。

 取材の場には、めぐみさんが小学6年の時の書き初め「元朝の志」が飾られた。何度も書き直し、やっと納得した作品といい、早紀江さんは「一生懸命書いていた。年末が近くなるといつも思い出す」と懐かしんだ。