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共同通信
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【ウィーン共同】イラン核合意の履行状況を検証する国際原子力機関(IAEA)は17日、6日時点のイランの濃縮ウラン推定貯蔵量が2489.7キロで、このうち60%濃縮ウランが17.7キロに達するとの報告書をまとめた。いずれも9月の報告書から増加している。濃縮度60%は核兵器級の90%に接近する重大な核合意違反。
イランはIAEAの査察制限も継続。イラン核合意の再建に向けた米イラン間接協議が29日に再開される予定だが、欧米側が一層懸念を強めることになりそうだ。
2015年の核合意はイランによる濃縮度の上限を3.67%と定めている。