政府、石油備蓄の放出検討

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共同通信
鹿児島県の志布志国家石油備蓄基地

 政府が石油備蓄の放出を検討していることが20日、分かった。原油価格高騰に対応し、供給量を一時的に増やして価格を抑えることなどが狙い。災害や海外の政情不安による供給不足から備蓄を放出した例はあるが、価格引き下げを目的に放出すれば初の事例となる。

 ロイター通信は、原油高を受けて米国が日本などに石油備蓄の放出を検討するよう要請したと伝えている。日本が放出する場合、単独ではなく米国と連携して実施するとみられる。

 備蓄を取り崩せるのは災害や政情不安による供給不足への対応に限られており、過去には湾岸戦争や東日本大震災を受けて放出したことがある。