NJ州内の受刑者、4割減少
パンデミックに対応
ニュージャージー州の受刑者数が、パンデミック前の1万8000人から現在は4割減の1万800人になっていることがわかった。昨年、同州では新型コロナウイルスで死亡した受刑者が、数ヶ月間にわたり全米で最多だった。ゴッサミストが22日、報じた。
マーフィー知事は昨年10月、1年以内に釈放される予定の受刑囚について、最大8カ月早く出所させる法案に署名。昨年11月初旬から今年10月初旬までの間、約5200人の成人と100人以上の少年が州内の矯正施設から釈放された。
殺人、第一級性的暴行、性犯罪の再犯で有罪判決を受けた受刑者は、釈放の対象外だった。法律に基づき、州は地区検事局に釈放された元受刑者について警告。元受刑者が被害者に接触することを禁止した。ラトガーズ大学のトッドクリア教授(刑事司法)は「刑務所人口は同法の下で急減し、数十年前にはなかったレベルに達した。矯正システムのために、はるかに管理しやすい人口となった」と指摘した。
早期に釈放された元受刑者の再犯率に関するデータはまだないものの、複数の研究によれば、刑期を数か月短縮しても再犯には影響せず、再逮捕される可能性が高い元受刑囚の割合は変わらないという。同措置は現在、実施されていない。
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