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共同通信
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【ワシントン共同】米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は30日、議会上院の銀行住宅都市委員会で証言した。新型コロナウイルスの新たな変異株オミクロン株の出現や最近の感染者数の増加が「雇用や経済活動に下振れリスクをもたらし、インフレの不確実性を高める」と警戒感を強めた。
焦点の一つである物価高については「経済や力強い労働市場を支え、より高いインフレが定着するのを防ぐため政策手段を使う」とした。
パウエル氏が新変異株の影響に言及するのは初めて。人々の不安が強まると「労働市場の改善が遅れ、サプライチェーン(供給網)の混乱が激化する可能性がある」とした。