アジア系女性、石で殴られ重体
NY市警、ヘイトクライムで捜査
ニューヨーク市警(NYPD)は、市警のヘイトクライムタスクフォースが11月26日にクイーンズ区でアジア系人女性が襲われ、重体になった事件の捜査に乗り出していることを明らかにした。CNNが28日、伝えた。
調べによると、同日午前8時ごろ、男が女性の頭に突然大きな石で殴りかかったという。女性は顔や頭に傷を負い、病院に搬送された。市警は翌日、33歳の男を逮捕し、暴行などの容疑で立件した。ヘイトクライムとの関連についても調べている。
殴られた女性は、中国出身のグウィイン・マさん(61)。ジャクソンハイツにある空き物件の歩道を掃除している際、事件に遭った。脳の手術を受けたという。物件の所有者で、クラウドファンディングサイト「GoFundMe」で医療費を募っているイーハン・シェイさんは「彼女は私の家族のような存在だ。母が亡くなったばかりなので、彼女をおばさんのように思っている。寝ることも食べることもままならず、家族が傷つけられたような気がする」と話している。
NYPDは昨年の新型コロナウイルスの感染拡大時に、アジア系住民への攻撃が増えたことを受け、ヘイトクライムタスクフォースを設置した。全米では、昨年3月19日~ことし9月末の間、1万370件のヘイトクライム事案が報告されている。
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