全米交通機関、人員募集に積極的
パンデミック影響で補充
ニューヨーク市をはじめとする全米の公共交通機関は、パンデミックの影響により失われた人員を補充するため、積極的に募集と採用を行っている。ニューヨーク・タイムズが11月30日、伝えた。
パンデミックは、交通機関の現場で働いていた数百人の労働者の命を奪い、引退を促した。ワクチン接種が義務付けされた都市では、未接種者は休職を余儀なくされたため、人員不足に拍車がかかった。その結果、全米で列車やバスの運行に遅延や減便が生じた。
ニューヨーク州都市交通局(MTA)は、サービス再開に向け雇用を加速させたが、600人を超える列車の運転士、車掌、バスの運転手がいまだに不足している。MTAには現在、3195人の列車の運転士、2946人の車掌、1万1850人のバスの運転手が勤務している。
MTAは、最大3万5000ドル(約397万円)の報酬で3カ月間働くことを打診する手紙を、過去3年以内に退職した列車の運転士と車掌約800人に宛てて送付。これまでに20人が申し出を受け入れている。ニュージャージー・トランジットは、新たに雇用したバスの運転手に、最大6000ドル(約68万円)の契約金を支給。テキサス州ヒューストンの交通機関は、バスの運転手とライトレールの運転士に最大4000ドル(約45万円)の奨励金を支給、人員不足が著しい整備士には最大8000ドルを支給するなど、人材確保に努めている。
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