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監視付きの注射施設、運営開始
薬物過剰摂取の死亡者数を抑制へ

ニューヨーク市は、薬物の過剰摂取による死亡者数の増加を抑えるため、マンハッタンにある2つの監視付き注射施設の運営を許可した。当局が公式に認可した注射施設を開設するのは全米で初めてとなる。ニューヨーク・タイムズが11月30日、報じた。
イーストハーレムとワシントンハイツにある施設では、訓練を受けたスタッフが清潔な注射針を提供。過剰な摂取を防ぐためにナロキソンを投与し、利用者に依存症治療の選択肢を提供するとともに、利用者は自分の薬を持参する仕組み。
一部の住民からは、あまり裕福ではない地域に設置されることに懸念の声が上がり、薬物乱用の温床との批判も招いている。一方、賛成派からは効果的に薬物依存症に対処できると評価されている。ニューヨーク市では2020年、2千人以上が薬物の過剰摂取で死亡、データの集計を始めた2000年以来最多となった。ことし1月からの3カ月間でも、死亡者は600人近くに上っている。
市保健局のデイブ・チョクシ局長は「残念ながら一昨年は、ニューヨークだけでなく全米でも、過剰摂取による死者数が記録的に多い年となった。ニューヨークでは、4時間ごとに薬物過剰摂取で誰かが死亡している」と述べ、注射施設の開設が必要との認識を示した。市は運営などには関与しないとしている。
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