対アジア系憎悪犯罪4倍に

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共同通信
2月、米ニューヨーク市マンハッタンのアジア系差別反対集会で、標語を掲げる参加者(共同)

 【ニューヨーク共同】米ニューヨーク市警は9日までに、ことし市内で発生したアジア系への憎悪犯罪(ヘイトクライム)が129件と昨年1年間の4倍近くに急増したことを明らかにした。憎悪犯罪全般も昨年のほぼ倍に増えた。差別を助長したと一部に批判されたトランプ前政権から今年1月、バイデン政権に交代しても事態が沈静化していないことが浮き彫りとなった。

 実際の憎悪犯罪数はさらに多いとの見方が大勢だ。

 トランプ前大統領が新型コロナウイルスを「中国ウイルス」と呼んだことなどもあり、昨年2月ごろからアジア系住民への差別的な言動や嫌がらせが急増した。