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NY市次期教育委員長にバンクス氏
イーグル・アカデミーの創立者
アダムス次期NY市長は9日、公立男子校ネットワーク「イーグル・アカデミー」を創立したデイビッド・バンクス氏(59)を次期教育委員長に指名した。同日、ニューヨーク・タイムズが報じた。
「子どもたちの人生を好転させたい。特に、現在の社会制度の中で最も困難に直面している黒人や有色人種の子どもたちに注力する」とバンクス氏。当面は早期教育の拡張、キャリアパスの改善、トラウマ対策の実施などに取り組んでいく考えだ。
バンクス氏はニューヨーク生まれ。市内の公立校で教鞭をとったこともある。イーグル・アカデミーは有色人種の6〜12年生男子を厳しい規律で教育。高い卒業率を誇り、注目されていた。カリスマ性があり、政界や財界に太いパイプを持つ。ただし、チャーター校を支持しており、公立教員組合とのあつれきが心配だ。
パンデミック下の公立学校は18カ月以上にわたり満足な教育が行われておらず、生徒の精神衛生も懸念されている。2019年から5万人以上が退学し在籍者数が減少。生徒約10万人がホームレスだ。人種間融和は遅れ、著しく成績の劣る学校が何十校にも及ぶ。障害のある生徒20万人の支援も不十分。ギフテッド・アンド・タレンテッド(G&T)プログラムの行方やワクチン義務化といった疑問も残る。バンクス氏の手腕に期待が集まる。
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