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共同通信
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【ワシントン共同】米連邦最高裁は10日、南部テキサス州で9月に施行された人工妊娠中絶をほぼ禁じる州法に関し、中絶を実施する病院が連邦裁判所に提訴することができるとの判断を出した。州法の合憲性を巡る法廷闘争が続く見通しとなった一方、州法の効力は引き続き保たれる。米メディアが伝えた。
ただ最高裁は州法を巡って病院側が提訴できる相手を限定したため、州法の効力を止めるのは容易ではないとの指摘が出ている。訴訟が最高裁に持ち込まれた場合でも、最高裁判事の構成は保守派6人に対しリベラル派3人のため、中絶に厳しい判断を示すとの見方が広がっている。