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OMEN経営者、品川幹雄さん死去
著名人や芸術家から愛されて40年

マンハッタン区ソーホーのレストラン「OMEN」の経営者、品川幹雄さんが11月17日、肝臓がんのため京都の病院で死去した。66歳。13年にがんと診断された。ここ数カ月間は、先週行われた創業40周年記念式典の準備で多忙だったという。10日には、近親者で追悼式が行われた。ニューヨーク・タイムズが12日、報じた。
京都出身の品川さんは、十代の頃から欧州やインドを旅行し、仏教を学んだ。1970年代、画家を目指し渡米。健康志向のレストラン「おめん」を京都で営む両親が訪米した際、米国人の食生活に不安を感じ、品川さんにレストランの開業を勧めた。
畑違いの品川さんは戸惑ったが「人生で行うすべてのことは、人生をより豊かで明るくするための実践になり得る」と判断し1981年、トンプソン・ストリートにオープン。オノ・ヨーコやリチャード・ギア、メリル・ストリープ、パティ・スミスなどの著名各氏をはじめ、芸術やファッション界の大物が集った。
スミス氏はインタビューで「(店には)いつも有名人がいたが、誰も気にかけない。その雰囲気は、ミキオから発せられるものだった。彼は、心の平安で空気を満たし、芸術家に接した。彼が発する快活さが帰属感を生み、概念上の精神的な家族の一員であると感じさせた」としのんだ。
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