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フェリー就航、住民が反対運動
コニーアイランドに環境汚染

ブルックリン区コニーアイランドとマンハッタン区を結ぶフェリー就航を巡り、有害物質による汚染やカブトガニの生息地が破壊されることを懸念する住民が反対運動を起こしている。ニューヨーク・タイムズが13日、伝えた。
専門家によれば、桟橋の建設とフェリーが引き起こす波によって、静かな海を好むカブトガニの生息地が乱されるおそれがあるという。それにより食物連鎖が崩れて、ニューヨークの貴重な野生生物の聖域が消えてしまう可能性が高いとしている。一方、工事中の浚渫やフェリーの動きを受け、海底にあった水銀や鉛、ダイオキシンなどの発がん性物質が放出されるのではないかとの見方も出ている。
フェリー就航は、今月末で退任するデブラシオ市長が提唱した「5つの行政区を水で結ぶ」構想の一環。一大観光地であるコニーアイランドの再開発にも関連している。環境面への影響に対する懸念は、2018年の調査時点で指摘されていた。最終的に、フェリー乗り場の建設地は水深があり悪天候にも左右されない場所に決まった。フェリーの就航は数週間以内に始まる予定だ。
反対する住民は「私たちの健康はとても大事だ。正しいプロセスで進めてもらいたい」などと強調する。一方、マンハッタンまでの通勤時間短縮を歓迎する声や経済的な恩恵を期待する向きもある。
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