辺野古移設、二審も沖縄県敗訴

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共同通信

 米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古移設を巡り、県の埋め立て承認撤回を国土交通相が取り消す裁決をしたのは違法として、県が行政事件訴訟法に基づき裁決取り消しを求めた訴訟の控訴審判決で、福岡高裁那覇支部(谷口豊裁判長)は15日、訴えを却下した一審那覇地裁判決を支持し、県の控訴を棄却した。

 政府が辺野古沿岸に土砂投入を始めてから14日で3年。移設阻止を掲げる玉城デニー知事は国と裁判で争い続けるが、今回も県敗訴となった。

 県は2018年、埋め立て予定海域の東側に軟弱地盤が見つかったことなどを根拠に承認を撤回。国交相は19年、撤回を取り消す裁決をした。