米政権「癒やし」で国民融和演出

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共同通信
15日、米ケンタッキー州ドーソンスプリングスで、住民を抱き締めるバイデン大統領(ロイター=共同)

 【ワシントン共同】バイデン米大統領(民主党)は15日の竜巻被災地視察で、当面の復旧費用負担を打ち出した。民主、共和両党の対立が先鋭化する中、強固な共和党地盤の災害現場で被災者との交流などを通じて「癒やしと結束」をアピールし、国民融和の演出に努めた。甚大な被害は気候変動が一因との見方もあるが、この問題は党派対立を招くためか、慎重な言い回しに終始した。

 バイデン氏はこの日、南部ケンタッキー州の二つの被害現場を歩き、被災者を抱き締め、交流した。ドーソンスプリングスで演説した際は「町を癒やす」と語り、発生後30日間の緊急費用は全て連邦政府が賄うと発表した。