視覚障害者の性的被害が深刻

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共同通信
視覚障害のある女性への調査で性的被害を訴えた人の回答内訳

 目の不自由な女性が受ける性的被害の実態を調べるため、埼玉県上尾市の民間団体が全国の視覚障害者にアンケートをしたところ、応じた68人のうち7割に当たる48人が「視覚障害につけ込んだと考えられる状況で被害に遭った」と回答したことが17日、分かった。深刻な被害が浮き彫りとなり、団体は「加害者が分からず、泣き寝入りしてきた現実がある。公的な相談窓口の拡充など対策を講じてほしい」と訴える。

 調査は11月、視覚に障害がある女性の自立や社会参加を支援する一般社団法人「日本視覚障がい者美容協会」が、性的被害を訴える当事者の声を受けて実施した。