METオペラ、ブースターを義務化
他の興行団体の先例に
メトロポリタンオペラ(MET)は15日、オミクロン株蔓延の防衛策として、職員と観客にコロナワクチンのブースター接種を義務化すると発表した。同日、ニューヨーク・タイムズが伝えた。米疾病予防センター(CDC)によりブースターが承認されている人が対象で、1月17日に発効する。
ニューヨーク市内では過去2週間でコロナ感染者が2倍になっている。METのピーター・ゲルブ総支配人は「我々が先例となるべきだ。他の興行団体が追随するのは時間の問題」と話した。ブロードウェイの劇場はワクチン接種とマスク着用を義務化している。METも同様の対策を求めてきたが、ゲルブ氏は「より強固な防衛策が必要なことは明らか」と説明している。職員組合も歓迎の意向だ。
METは今年の9月末に再開してから、公演回数は59回。約16万人の観客を集めた。再開後にコロナで中止したことはない。ただ、パリの新オペラ座(バスティーユ)では14日、バレエ「ドン・キホーテ」がコロナで中止。ブロードウェイでも公演中止が相次いでいる。ブースター接種を義務化する興行団体はMETが初めて。カーネギーホールの広報担当者は「検討しているが、いまだ実施していない」としている。リンカーンセンターはコロナ対策を強化するかについて、明言していない。
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