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共同通信
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1991年6月の大火砕流発生から30年を迎えた雲仙・普賢岳(長崎県)の噴火災害で、土石流の土砂に埋まった11棟の家屋を保存している南島原市の「土石流被災家屋保存公園」で23日、県は経年劣化した家屋の解体を始めた。屋根が崩落し、柱もゆがんでいることから危険と判断した。
この日は解体・撤去が決まった2棟のうち、1棟の解体に着手。作業員らが屋根瓦を手作業で1枚ずつ剥がしていった。
立ち会った県地域づくり推進課の浦亮治課長は「貴重な災害遺構であり、安全管理上仕方ないとはいえ胸が詰まる。屋内展示している3棟の補修工事もしながら災害の伝承に取り組みたい」と話した。