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共同通信
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【カイロ、バグダッド共同】イラクのカディミ首相の経済顧問サレハ氏は24日までに、1990年に当時のサダム・フセイン政権が侵攻したクウェートに対する524億ドル(現在のレートで5兆9950億円)に及ぶ賠償を終えたと明らかにした。イラクのメディアが伝えた。
イラク経済を圧迫してきた賠償は、侵攻から30年以上がたって完了した。両国は2003年のイラク戦争でフセイン政権が崩壊後、国交を回復したが、賠償問題は遺恨として残り続けていた。クウェート側から声明は出ていない。
イラクは最後の約4400万ドルの支払いを済ませ、サレハ氏は「戦争賠償を終えた」と述べた。