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共同通信
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江戸川乱歩や佐藤春夫など作家ら37人が島根県の県立大田高に送った書簡39通が同校に保管されていることが27日、分かった。生徒たちの依頼を受け、好きな言葉や作品の一部を記して返信していた。専門家は「これほど多くの作家が高校生に書簡を送るのは珍しい」と話している。他に書簡を送っていたのは志賀直哉や永六輔さん、石坂洋次郎、山本周五郎、山本有三ら。
乱歩は「空想的経験こそは 現實の経験に比べて さらに一層リアルである」と書いた。
佐藤春夫は「文化とは禮節の事である。禮とは他を尊重すること、節とは自己を抑制すること」と送っていた。
一般公開する予定はないという。